2-1 環境設定編 – Just Right!(1/2)

利用環境の最適化

Just Right! には前項までのとおり、どのような校正を行うか、またどの辞書を使用するかによって、校正結果(指摘される内容)が異なります。目的や業務によって最適な結果が得られるように、利用環境を最適化する必要があります。

インストールした状態では、誤字脱字、文法的な誤り、表記揺れなど、文書校正において必要なチェック項目の基本パターンが「校正設定」として、用意されています。

Just Right!の校正設定のウインドウもしくは、「校正>設定」を選択すると、ご覧いただけます。

※が頭につくのが出荷時の校正設定です。(初期値から変更はできません)
※[医]:Just Right! に、「医療校正辞書 2010 for Just Right! CE」導入時に追加されます。
※[LSD]:Just Right! に、「ライフサイエンス校正辞書 2015 for Just Right!」導入時に追加されます。
※[記]:Just Right! に、「共同通信社 記者ハンドブック校正辞書第13版 for Just Right!」導入時に追加されます。

上図Ⓐの校正設定はそれぞれ、「校正設定部分」と「関連付けられた標準辞書/ユーザー辞書」でできています。それぞれの校正設定には、次のように辞書が関連付けられております。

校正設定「標準」
校正設定「公用文」

標準辞書=読み出し専用の辞書

ユーザー辞書=標準辞書/オプション辞書にない用語を登録できるユーザー独自の辞書

なお、インストールされた初期時点では、「校正設定はすべて同じ校正用ユーザー辞書・スペルチェック用ユーザー辞書に紐付け」されています。もともとある校正設定を使用している限り、用語の登録や指摘箇所を外した結果は「すべて同一のユーザー辞書」に登録されます。

そのため、初期設定のままでは、業務や目的が異なると、最適な校正結果が得られない場合がありま す。目的に沿った独自の「校正設定」をつくり、あわせて「校正用のユーザー辞書」を作成し関連付けることで、最適な校正結果が得られます。

校正設定「A」

Just Right! の辞書

ATOK・Just Right! ともに、用途に応じた複数の標準辞書を用意しています。また、用途ごとに自由に編集・追加できる「ユーザー辞書」があります。

標準辞書

読み出し専用の辞書で、編集はできません。Just Right! に標準搭載されています。

ユーザー辞書Ⓑ

標準辞書/オプション辞書にない用語を登録できるユーザー独自辞書です。出荷時は何も登録されていません。

校正辞書Ⓐ

誤りチェック、用語基準チェック、表現洗練チェックなどに使われる辞書です。

<標準辞書>

  • 誤りチェック用
    誤字脱字/仮名遣い/慣用表現/呼応表現/二重敬語 etc.
  • 用語基準チェック用
    送り仮名/難しい語の言いかえ/旧字体/商標,商品名 etc.
  • 表現洗練チェック用
    重ね言葉/二重否定/修飾関係/並列関係 etc.

標準辞書の中身は編集できませんが、校正設定を変更することで、この辞書による指摘のオンオフを機能ごとに使い分けて校正することができます。

<ユーザー辞書>

  • 製品出荷時の校正設定に共通して、空の状態の「JSPRF2U.dic」が1つ用意されています。

作成数に制限はなく、1校正設定あたり、最大6個まで設定・同時利用可能です。

標準辞書で「指摘箇所を対象から外す」ようにして、次回から同じ理由で指摘されないよう登録できます。

スペルチェック用辞書

スペルチェックで使用される辞書です。

<標準辞書>

  • 英単語辞書
    英単語、外国の地名、人名、企業名 etc.
  • 日本語名称辞書
    ローマ字表記の日本の地名、人名、企業名 etc.

<ユーザー辞書>

製品出荷時の校正設定に共通して、空の状態の「JSENG2U.USS」が1つ用意されています。

作成数に制限はなく、1校正設定あたり、最大4個まで設定・同時利用可能です。標準辞書で「指摘箇所を対象から外す」ようにして、 次回から同じ理由で指摘されないよう登録できます。

Ⓐ共同通信社記者ハンドブック校正辞書、医療校正辞書、ライフサイエンス校正辞書を、別売オプション辞書としてとして、ご用意しております。

Ⓑ用字用語だけでなく、語句の出現パターンを登録してチェックできる「ルール辞書」や、品詞や読みなどを追加情報無しに登録ができる「表記揺れ辞書」なども設定可能です。

Just Right! で設定できるユーザー辞書には、以下のようなものがあります。

①校正用ユーザー辞書

登録した単語を書き込む辞書です。ユーザー辞書には、固有名詞や専門用語など、標準辞書にない単語を登録することができます。このため、用途や使い勝手に合わせた辞書を作って、使い分けることができます。

②スペルチェック用ユーザー辞書

登録した単語を書き込む辞書です。

ユーザー辞書には、固有名詞や専門用語など、標準辞書にない単語を登録したり、標準辞書の単語を削除単語として登録したりできます。このため、用途や使い勝手に合わせた辞書を作って、使い分けることができます。

③表記揺れ辞書

表記ゆれ辞書とは、表記を統一したい単語のグループを登録できる辞書のことです。たとえば、「今年度」と「本年度」など、標準で用意されている辞書ではチェックできない単語の表記ゆれを指摘できるようになります。

④ルール辞書

単語の出現パターンを指摘条件として登録できる辞書のことです。

※③、④については、このガイドブックでは解説しておりません。③は Just Right!に付属しているマニュアル P34、④は P36 および、ルール辞書作成フォルダにインストールされた、説明資料一覧「index.html」をご参照ください。

ATOK 用の辞書

Just Right! と同様に、ATOK にも読み出し専用の「標準辞書」とユーザーが自由に編集・追加できる「ユーザー辞書」があります。

標準辞書

読み出し専用の辞書です。編集はできません。

ユーザー辞書

標準辞書/オプション辞書にない用語を登録できるユーザ-独自の辞書です。出荷時は何も登録されておりません。

変換辞書

文字入力・変換で使われる辞書です。

標準辞書(変換の中心になる辞書)

トレンド辞書、人文科学用語辞書、理工学用語辞書法律経済用語辞書、人名辞書

文書学習ツール辞書+文書学習ツール

単漢字辞書、郵便番号辞書、郵便番号辞書:事業所町名住所変換辞書、日本語英語辞書
カタカナ語英語辞書、記号辞書顔文字を入力する-記号辞書-
部首変換辞書、文字コード辞書
IVS 辞書(Adobe-Japan1)/ IVS 辞書(Moji_Joho)

製品出荷時の設定に共通して、空の状態の「ATOK30U1.dic」が1つ用意されています。

変換の確定履歴や、読み修整・入力し直しの履歴などから学習させ、自動的に辞書登録ができます。

省入力辞書

長い専門用語や定型表現を実際よりも短い読みで登録しておき、
先頭もしくは部分一致で簡単に変換できるようにするための辞書です。

  • 慣用表現データ
  • 英語省入力データ
  • 経済・ビジネス用語データ
  • コンピューター・インターネット用語データ
製品出荷時の設定に共通して、空の状態の「ATOKKAR.DAR」が1つ用意されています。

省入力ユーザーデータ
省入力ユーザーデータには、データを追加することができます。

フォルダー定期学習省入力データ
文書学習ツール Plus のフォルダーからの推測候補定期学習機能により、学習されたデータが登録されます。データを編集することもできます。

辞書ファイル・設定ファイルの保存箇所

ATOK・Just Right!の辞書ファイルや設定ファイルは、図のように格納されております。
※下図は、Windows 10 でのフォルダ構造です。

ほかのパソコンの同じ階層に変換用辞書・環境設定ファイル・辞書ファイルをあわせてコピーいただくことで、同じ設定で ATOK・Just Right! をご利用いただけます。詳しくは 2-5 環境設定コラム をご参照ください。

ATOK・Just Right!の辞書ファイルや設定ファイルの構造図


・Just Right!4/5/6 および Just Right! サーバー校正エンジンは、株式会社ジャストシステムの製品です。
・「Just Right!」は、株式会社ジャストシステムの登録商標です。
・Adobe および Acrobat は、Adobe Systems Incorporated(アドビシステムズ社)の米国ならびにその他の国における商標または登録商標です。
・Windows は、米国 Microsoft Corporation の米国およびその他の国における商標または登録商標です。
・Mac は、米国 Apple Inc. の米国およびその他の国における商標または登録商標です。
・記載された内容および製品の仕様は、改良のため予告なく変更されることがあります。